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Psychedelic Graphics:サイケデリックグラフィックス

僕が愛してやまない1960~70年代が産み落としたカルチャーの一つに
サイケデリックムーブメントがある。

「サイケ」という風に略して言えば、我々の世代にも親しみ深い。
特に女性ファッションシーンではしばしばモチーフとして採用され、
もはや定番となっている。

最近ではエミリオプッチのサイケデリックパターンが一大ブームとなり
多くの女性を虜にしている。

emilios.jpg Emilio Pucci






サイケデリックとは元々「魂の増幅」を意味する言葉であり、
1960年代に大きなムーブメントとなったLSD(幻覚剤)による
トリップ状態の精神が創り出すヴィジュアルなどを指し、
それまでの規制概念にとらわれない自由な表現形態の総称である。

当時のベトナム戦争に代表される不安定な社会情勢の中、
人々は精神的呪縛から自らを解き放ち、意識を改革する手段として
ドラッグをポジティブにとらえ、それによって生み出された
サイケデリックムーブメントはヒッピー、ロックなどとともに
カウンターカルチャーとして昇華せられた。

このムーブメントを象徴し、強い印象を現代の我々に与え続ける
ヴィジュアル様式がサイケデリックグラフィックスである。

ここで紹介するヴィジュアルは、サイケデリック発祥の地
サンフランシスコで当時頻繁に行われたコンサートの告知ポスター群である。

BonnieMacLeans.jpg Bonnie MacLean




見るものを圧倒するヴィヴィッドな色と平衡感覚が麻痺してしまいそうな
ねじれた曲線。背景と溶け合い判別が困難な文字。
それまでほとんどの音楽ポスターがモノクロだった当時、
これらが人々に与えた衝撃はかなり強いものであったと想像できる。

WesWilsons.jpg Wes Wilson




サイケデリックグラフィックスの特徴としては、まずその色使いが挙げられる。
人間の目は赤と青、赤と緑、などのヴィヴィッドな色の組み合わせを
一度に知覚するのが苦手であり、それを見たものはチカチカとした
光の世界を体験する。これがドラッグで研ぎ澄まされた感覚をシミュレートしている。

VictorMoscoso_s.jpg Victor Moscoso




またビジュアルを構成する全てのオブジェクトが融合するかのような
フォルムも同じような効果をもたらす。告知ポスターであるにもかかわらず
本来の機能を犠牲にしてまで独特の世界観を表現している点は、
そのアート性の高さを物語っている。

LeeConklins.jpg Lee Conklin




以上、非常に簡単な紹介であったが、ここで最後にひとつ書きたいことがある。

確かに歴史上の事実として、ドラッグは優れたカルチャーを産み出した。
しかし、ドラッグは人の精神を簡単に破壊し廃人たらしめる恐ろしい存在であり、
間違いなく悪である。特に、使用者の低年齢化は世界的に深刻な問題であり、
僕らが暮らす日本においても例外ではない。

僕は自身も、僕の大切な人々もドラッグに犯されるようなことが
決してないことを強く願う。
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  1. 2005/04/06(水) 00:15:09|
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