T

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

素敵過ぎるエアライン:Braniff International Airways

SpaceBubbles.jpg

Google画像検索で遊んでたら、こんな写真を見つけた。
なんだか見覚えがあるようなサイケなスカーフが似合うレトロ美人なお姉さん。
よく見ると透明のヘルメットみたいなのを被ってる。なんだこりゃ。
でも、なんか気になるっていうか、んもー素敵!

画像掲載元のサイトを見てみることにした。

このお姉さんはBraniff International Airwaysというアメリカの航空会社の
フライトアテンド。古い雑誌の広告写真らしい。

Braniff航空は1928年オクラホマシティで誕生し、他の航空会社同様、普通に成長。
1964年までは、ほんと普通の「退屈な航空会社」だった。

じゃ1965年からはどうなったかと言うと、シャララーンと華麗に変貌したのである。

この年、新社長にハーディング・ローレンスが就任。
先進的な彼は「退屈な航空会社」というイメージからの脱却を図ったのだ。
Braniff航空からの依頼を受けた広告会社ジャックティンカー社の
広告部長メアリー・ウェルズ女史は、二人のスタークリエーターを起用した。

セレブ御用達のファッションデザイナー、エミリオ・プッチ
家具メーカー、ハーマンミラー社アレキサンダー・ジラルドである。
なんとも豪華なコラボレーションだ。

そして、キャッチコピーは
「The End of the Plain Plane. さよなら退屈な飛行機」

TheEndofthePlainPlanes.jpg

こうして、後に伝説となる大キャンペーンがスタートする。

エミリオ・プッチはあらゆるスタッフのユニフォームをデザインした。
冒頭の素敵な写真はその第一弾のフライトアテンドのユニフォームである。
透明ヘルメットはSpace Bubbleと呼ばれ、フライトアテンドの頭を雨風から守り、
髪型の乱れを防ぐものだそうだ。そしてカラフルなスカーフは、まさにプッチ柄。

貴重なコマーシャルフィルム(要QuickTime Plug-in)

PUCCI_Is.jpg

"Air Strip" PUCCI I

このコスチュームはAir Stripと呼ばれ、フライト中にフライトアテンドが次々と
パーツを脱いでいくことで、装いが変化していくというもの。

これがコマーシャルフィルム(要QuickTime Plug-in)

以降、彼は毎年斬新で魅力的な新作を発表し、機内ではフライトアテンドによる
ファッションショーも開かれた。

PUCCI_IIs.jpg

1967 "Air Strip Part II" PUCCI II

PUCCI_IIIs.jpg

1968 PUCCI III

PUCCI_IVs.jpg

1971 PUCCI IV

アレキサンダー・ジラルドはありとあらゆるものをデザインした。
ロゴマーク、機体のカラーリング、客席シート、アメニティーグッズ、
チケットホルダー、パンフレット、食器、社内用のステーショナリー...
その数なんと17,000点以上。いいなぁいいなぁこんな会社。

logobl.jpg logodoves.jpg

ハトのロゴはあらゆるブラニフグッズに印刷された。
これはジラルドのお気に入りで、彼はファーストロゴにと推したがのだが、
結局セカンドロゴとされたらしい。

707ss.jpg

カラフルかつ上品な色彩の機体。
全7色用意された。当初8色だったが、写真にも写っているラベンダー色は
白と黒と組み合わすと、メキシコでは縁起が悪いとのことで没になった。

inters.jpg intos.jpg

機内はやっぱりジラルドのテキスタイル。
なんか楽しそうだよね。住んじゃいたいと思うのは僕だけか。

tickets.jpg

チケット入れ。他にもバリエーションあり。
僕なら全色揃うまで乗ると思う。

も、ここまでやるかっ!て感じ。
当然、世界中で話題のエアラインとなり、世の女の子たちはブラニフのアテンドに
なることに憧れた。バービー用のユニフォームも発売され、大人気だったらしい。

あと、特筆すべきは、アメリカで唯一あの高速旅客機のコンコルドを所有したこと。
コンコルドは夢の旅客機。ブラニフはまさに相応しい航空会社だった。

しかし、1978年、カーター政権下で実施された航空規制緩和法により競争力を失い、
1983年に倒産。残念合掌。

Braniff International Airways
ほんとに素敵なエアライン。
高い金払って飛行機乗るんだから、こんな体験したいものだ。
我が日本の航空会社では無理でしょうな。って今それどころじゃないしね。
スポンサーサイト
  1. 2005/04/23(土) 00:07:50|
  2. カルチャー|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

Psychedelic Graphics:サイケデリックグラフィックス

僕が愛してやまない1960~70年代が産み落としたカルチャーの一つに
サイケデリックムーブメントがある。

「サイケ」という風に略して言えば、我々の世代にも親しみ深い。
特に女性ファッションシーンではしばしばモチーフとして採用され、
もはや定番となっている。

最近ではエミリオプッチのサイケデリックパターンが一大ブームとなり
多くの女性を虜にしている。

emilios.jpg Emilio Pucci






サイケデリックとは元々「魂の増幅」を意味する言葉であり、
1960年代に大きなムーブメントとなったLSD(幻覚剤)による
トリップ状態の精神が創り出すヴィジュアルなどを指し、
それまでの規制概念にとらわれない自由な表現形態の総称である。

当時のベトナム戦争に代表される不安定な社会情勢の中、
人々は精神的呪縛から自らを解き放ち、意識を改革する手段として
ドラッグをポジティブにとらえ、それによって生み出された
サイケデリックムーブメントはヒッピー、ロックなどとともに
カウンターカルチャーとして昇華せられた。

このムーブメントを象徴し、強い印象を現代の我々に与え続ける
ヴィジュアル様式がサイケデリックグラフィックスである。

ここで紹介するヴィジュアルは、サイケデリック発祥の地
サンフランシスコで当時頻繁に行われたコンサートの告知ポスター群である。

BonnieMacLeans.jpg Bonnie MacLean




見るものを圧倒するヴィヴィッドな色と平衡感覚が麻痺してしまいそうな
ねじれた曲線。背景と溶け合い判別が困難な文字。
それまでほとんどの音楽ポスターがモノクロだった当時、
これらが人々に与えた衝撃はかなり強いものであったと想像できる。

WesWilsons.jpg Wes Wilson




サイケデリックグラフィックスの特徴としては、まずその色使いが挙げられる。
人間の目は赤と青、赤と緑、などのヴィヴィッドな色の組み合わせを
一度に知覚するのが苦手であり、それを見たものはチカチカとした
光の世界を体験する。これがドラッグで研ぎ澄まされた感覚をシミュレートしている。

VictorMoscoso_s.jpg Victor Moscoso




またビジュアルを構成する全てのオブジェクトが融合するかのような
フォルムも同じような効果をもたらす。告知ポスターであるにもかかわらず
本来の機能を犠牲にしてまで独特の世界観を表現している点は、
そのアート性の高さを物語っている。

LeeConklins.jpg Lee Conklin




以上、非常に簡単な紹介であったが、ここで最後にひとつ書きたいことがある。

確かに歴史上の事実として、ドラッグは優れたカルチャーを産み出した。
しかし、ドラッグは人の精神を簡単に破壊し廃人たらしめる恐ろしい存在であり、
間違いなく悪である。特に、使用者の低年齢化は世界的に深刻な問題であり、
僕らが暮らす日本においても例外ではない。

僕は自身も、僕の大切な人々もドラッグに犯されるようなことが
決してないことを強く願う。
  1. 2005/04/06(水) 00:15:09|
  2. カルチャー|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。